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2010/04/21

研究デモとコンテンツとそれを作る人々

Filed under: Uncategorized — by yt070507 @ 01:44

ただ買ってきた物を見せるだけでは、お金持ちさ加減を自慢するだけに見える。目の付け所の良さを見て欲しいと思っていてもそうは見えないだろう。道具を持ってます。研究体制にあります、というのも寂しさが残るばかりだ。チームの先の見えなさを強調するだけだ。

また、買ってきた物、既存の技術を2, 3組み合わせただけというのも、やはり虚しい。10とか100とかならシステムズエンジニアリングと呼んでも良さそうで、それなら自慢しても良さそう。前にとある先生がプラント建設の話をされてもつまらない、とおっしゃっていて当時の僕は、そんなものかとも思っていたが、今はそれに対しては僕の意見をハッキリ言える。面白いと。

ただ買ってきた物、既存の技術の組み合わせであっても、ストーリーのあるコンテンツが乗っかれば、とたんに面白い物に化ける。今回はそれを強烈に実感した。確かに苦労して作ったシステムだけれど、技術的にはたいしたことはない。ただ苦労しただけだ。しかし、出来上がりは想像以上だった。それは何故かと考えてみると、某N先生の企画力であり、某T社&某K博物館の展示企画、某Yさんの会社のプロフェッショナルな仕事の賜物であり、某O先生の目の付け所の賜物である。総じてコンテンツの勝利だと言える。また技術面でも、認めたくはないが今は亡き某ス社のSDKのおかげだったりする。学生のSさんの功績も大きい。沢山の人々の脳みそが集まっていたわけだ。なにも情報工学的に先端的でなくとも、素晴らしいシステムというのは有り得ることがわかった。いや、それはそれで、やってみて初めてわかる苦労も色々あったわけだが…

多分、某O先生の、ジャストアイデアなシステム案、改良案の先には、コンテンツも乗っかった上での素晴らしい体験が、ご本人には感じられているのだろう。ただやはり、それを他人に感じさせるには、相当の具体化、システムの作り込み、コンテンツが必要で、それらがなければ、見る側に相当の好意的な見方とインテリジェンスを要求してしまう。

優秀なプロデューサが付けば、コンテンツプランナー、コンテンツクリエータが集まり、我々としてもエキサイティングなシステムを作ることが可能になる。今回のチームはその良い機会だった。ただ惜しむらくは、そういう人々は、とてもお忙しいので、なかなかお話する機会を頻繁には取れない所だ。そしてお話ができる機会があったとしても、相談する内容、議題がなければ意味がない。具体的な企画があり、叩き台となるコンテンツ付きシステムがあって初めてコミュニケーションが回り出す気がする。その叩き台としては、単なる技術デモではなく、意味あるコンテンツ付きであり、コンテンツプランナーのその時の興味に合致していないといけないし、技術的にもベストを尽くしている必要がある。クラッチは回転数がシンクロして初めて繋がるのだ。今回、いくつか御提案をいただいたので、それらについては真剣に考えたい。コンテンツ制作のコストについて、某O先生と熱い議論を戦わせたこともあったわけで。

あとは、コンテンツ付きシステムの先にある、hrsm先生のおっしゃる「オープンスパイラル」も重要だと思った。オープンスパイラルとは、一般の人々に見ていただいて、フィードバックを得ながらアウトプットを改良していくというものらしい。良いシステム作りには実に重要だと思った。

それはそうと、こちらが持つ技術力を常にデモンストレーションできる体制を整えておかなければ、コンテンツプランナーからのアイデアも出てくるわけがない。まずはこのあたりかなぁ。取りかかるべきは。というわけで、風呂入って寝ます。明日はシステム作りを進めたい。またデモ作りか…

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